投資家向けコレクション

利回りがどこまで増えるか、市場心理が今どこにあるか、為替が動くと持ち高がどうなるかを確認する道具です。銘柄の推奨はしません。

5個のツール

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心理指数は予報ではなく温度計

恐怖・強欲指数は次の値動きを教えるものではありません。モメンタムや変動率など複数の指標をまとめ、参加者がいまどれだけ怯えているか、浮かれているかを 0〜100 の一つの数値にしたものです。

使い道は予測ではなく自己点検です。指数が極度の強欲にあるときに「いま買わないと乗り遅れる」と感じたなら、その考えは自分の分析ではなく市場の空気かもしれません。逆側でも同じです。

「皆が恐れているときに買え」という言い回しはありますが、極度の恐怖は数か月続くこともあり、その間さらに下がることもあります。指数は自分の位置の確認として読むほうが安全です。

複利で効くのは利率より期間

利益がさらに利益を生むので、結果は期間に対して指数的に開きます。同じ金額を同じ利率で置いても、30 年は 10 年の 3 倍ではなく、それよりずっと大きくなります。

したがって「利率をあと 1% 上げるには」より、「あと何年触らずにいられるか」のほうが大きな変数になりがちです。途中で崩さない仕組みを作るほうが効くことが多いのです。

毎月の積立と一括の投入では性質が違います。後から入れたお金ほど複利の効く期間が短いため、総額が同じでも結果は変わります。両方を計算機に入れると差が見えます。

物価上昇を引いてから判断してください。名目 5%・物価 3% なら実質は 2% です。長期ではこの差が結果を半分以下に変えます。

税と手数料を引く前の数字は自分のお金ではない

利息・配当・売却益への課税は国や口座の種類で異なり、表示された利率がそのまま手元に残ることはまずありません。二つの商品を比べる前に、源泉で何が引かれるかを確認してください。

積立型の商品は典型的な落とし穴です。表示された年利が 12 か月分つくのは初月に入れた資金だけで、最終月の資金には 1 か月分しかつきません。実効利回りは表示利率よりかなり低く、一括預入と横並びで比べるのは同じ条件の比較になりません。

手数料はもう一つの静かな重しです。年率の費用は毎年、複利の土台から引かれるので、長期の影響は年率の数字の印象より大きくなります。

為替は利回りにそのまま混ざる

外貨建て資産を持つと、利回りは資産の値動きと為替の値動きの掛け算になります。ドル資産が 5% 上がっても、対円で 5% 下がれば円建てではほぼゼロです。

両替自体にも費用がかかります。提示レートと実際に適用されるレートの差がそれです。両替の回数が多いほど積み上がります。

同じ指数に連動する商品でも、為替ヘッジの有無で結果は大きく変わります。商品名の「ヘッジあり」が何を対象にしているかを確認してください。

借入はマイナスの利回りとして計算する

借りたお金で投資するなら、期待利回りから借入金利を先に引いて始めます。年 5% で借りて年 7% を得たなら、得たのは 2% です。一方で下落リスクは元本全体にかかったままです。

レバレッジは利益も損失も同じ倍率で拡大します。しかも対称ではありません。半分になった資産を元に戻すには 100% の上昇が要ります。この非対称性こそ中心的なリスクです。

先に毎月の返済額を確定し、その額を相場の悪い年でも払い続けられるかを見てください。払えない返済額は、最悪の時点での売却を強制します。

退職後の必要額から逆算する

「いくら貯めるか」は「引退後に毎月いくら必要か」から出ます。毎月の生活費、想定する期間、利回りと物価の前提を置いて目標額を決め、そこから毎月の積立額を逆算します。

公的年金や企業年金など、すでに見込める収入は先に差し引いてください。不足分だけが貯める対象です。

この計算は一度きりではなく年に一度やり直すものです。収入も物価も計画も動きます。

この道具がしないこと

ここにあるものは投資助言ではありません。 銘柄・商品・時期のいずれも推奨せず、利回りを保証しません。

入力した利回りは仮定であって予測ではありません。過去の平均をそのまま将来に当てはめると、特定の 10 年間では大きく外れることがあります。

心理指数は保存された市場データのスナップショットから計算しており、実時間の売買判断のためのものではありません。