PDFと画像を扱う道具をまとめました。すべてブラウザ内で処理するので、アップロードの待ち時間もサイズ制限もありません。
オンラインの PDF・画像ツールの多くは、アップロードしてサーバーで処理し、ダウンロードする仕組みです。その瞬間に他人のサーバー上へ複製が生まれ、いつ消えるかはそのサービスの約束次第です。契約書、身分証、診療記録であれば、この構造そのものが問題になります。
ここのファイルツールはブラウザ内で処理します。WebAssembly と Canvas・File API が同じ作業を端末上で行い、ネットワークへファイルを送りません。確認は簡単で、通信を切ってもう一度試せば、そのまま動作します。
副次的な利点もあります。往復の通信がないため大きなファイルほど速く、容量制限や「一日三回まで」といった制約もありません。
「圧縮」という一語に二つの操作が混ざっています。寸法の変更(画素数を減らす)と、品質の変更(同じ画素数で保存する情報を減らす)です。ウェブに載せる写真が重いなら、まず前者です。4000px を 1600px にするだけで大部分が軽くなります。
JPEG の品質値は線形ではありません。100 から 90 へ下げるとファイルはほぼ半減しますが見た目の差はほとんどなく、70 を下回るあたりから輪郭の周囲に劣化が見え始めます。おおむね 80〜85 が妥当な妥協点です。
PNG は性質が違います。可逆であるため写真には非効率で、ロゴやスクリーンショット、透明が必要な図に向きます。写真を PNG で保存すると JPEG の数倍になります。
結合は単なる連結ではなく、複数文書のページ構造を一つに組み直す作業です。だから順序を指定でき、元のページ寸法が異なってもそのまま保たれます。
分割はその逆で、必要なページ範囲だけを新しい文書として取り出します。契約書の署名ページだけを送る、百ページの読み取りから一章だけ抜く、といった用途です。
変換は方向によって性質が異なります。画像から PDF は複数枚を一文書にまとめる無損失の作業ですが、PDF から画像はベクターを画素に焼く作業なので解像度を決める必要があります。印刷用なら高く、画面用なら低く設定してください。
近年の iPhone が既定で保存する HEIC は、同じ画質で JPEG よりかなり小さくなります。問題は互換性で、古い Windows や一部のウェブサービス、官公庁の提出フォームが受け付けません。
実用的には「保管は HEIC、提出は JPG」と分けるのが無難です。変換で多少の劣化はありますが、提出用の写真で問題になる水準ではありません。
変換後も撮影情報(EXIF)が残る場合があります。撮影地が入った写真を公開する予定なら、その点を確認してください。
証明写真はミリ単位の寸法を合わせれば済むものではありません。国と用途ごとに顔の高さの比率、目の縦位置、背景色、余白が定められており、規格を知らずに切り抜くと窓口で受け付けられません。規格を選べば、その比率に合わせて切り取り位置を決めます。
GIF 作成は逆に、容量と滑らかさの取引です。コマを増やせば滑らかになる代わりに重くなり、256 色に減色する過程で階調が帯状に見えることがあります。短く、明暗の差がはっきりした場面ほど向いています。
すべてが端末上で動くため、端末の性能がそのまま処理の限界になります。数百ページの PDF や非常に大きな画像はメモリを多く使い、古い端末や携帯では遅くなったりタブが止まったりします。その場合はファイルを分けて処理してください。
読み取り画像から文字を起こす OCR、暗号化された PDF の解除、電子署名の検証は提供していません。
結果はブラウザの通常のダウンロードとして保存されます。元のファイルはそのまま残るので、出力を確認してから元を整理してください。