イスラム暦(ヒジュラ暦)と西暦の日付を相互に変換します。今日の日付でも任意の日付でも、どちらの暦でも確認できます。
ヒジュラ暦(イスラム暦)は月の満ち欠けの周期、およそ29.53日だけに従います。1か月は29日か30日で、1年はおよそ354日です。
太陽暦より毎年およそ11日短いので、イスラームの行事は季節をさかのぼるように移動していきます。ラマダーンが夏に来ていたと思えば、年を追うごとに春へ、冬へと移っていきます。
同じ季節に戻ってくるまでおよそ33年かかります。つまり33年に一度、同じ暦日が同じ季節に一致することになります。
この点で、日本や中国・韓国で使われてきた旧暦(太陰太陽暦)とは根本的に異なります。旧暦は季節とのずれを直すために閏月を挿入しますが、ヒジュラ暦は閏月を置かず、ずれをそのまま受け入れる暦です。
ヒジュラ暦1年1月1日は、預言者ムハンマドがマッカからマディーナへ移住した出来事、すなわちヒジュラ(西暦622年)を起点としています。「ヒジュラ暦」という名前はここから来ています。
年の後ろにはAH(Anno Hegirae、ラテン語で「ヒジュラの年に」の意)を付けて表記します。アラビア語圏では「هـ」の一文字を添えるのが一般的です。
年の変換は単純な引き算ではできません。1年が11日短いぶん、西暦との差が年を追うごとに少しずつ縮んでいくからです。西暦2026年はおおむね1447〜1448 AHにあたります。
ムハッラム・サファル・ラビーウ・アルアウワル・ラビーウ・アッサーニー・ジュマーダー・アルウーラー・ジュマーダー・アルアーヒラ・ラジャブ・シャアバーン・ラマダーン・シャウワール・ズー・アルカアダ・ズー・アルヒッジャ。
太字の4つは聖月(ハラーム) と呼ばれ、伝統的に戦闘が禁じられてきた月です。
ラマダーン(第9月)は断食月、ズー・アルヒッジャ(第12月)はハッジ(大巡礼)が行われる月です。
主な日付は次のとおりです。ムハッラム1日がイスラーム暦の元日、ムハッラム10日がアーシューラー、ラマダーン27日ごろがライラトゥル・カドル、シャウワール1日がイード・アルフィトル、ズー・アルヒッジャ10日がイード・アルアドハーです。
伝統的には、新しい月は新月(三日月)を肉眼で見ることによって始まります。これをルウヤと呼びます。つまり日付が観測の結果に左右される仕組みです。
このツールはウンム・アルクラー暦、サウジアラビアの公式な計算暦を使っています。あらかじめ計算されているので将来の日付を予測できますが、実際の月の観測とは1日ずれることがあります。
さらに国ごとに運用が違います。サウジアラビアの観測に従う国、自国の観測を使う国、計算のみで決める国が混在しているため、同じ年でもイードの日が国によって1日ずれることがほぼ毎年起こります。
宗教的に重要な日付については、必ず自分が属する共同体の公式発表を基準にしてください。 このツールはあくまで計画を立てるための目安として使うものです。
イスラーム暦では、1日は真夜中ではなく日没から始まります。ですから「ヒジュラ暦の10日」は、西暦でいえば前日の夕方から始まっていることになります。
ラマダーンの断食が「前夜のスフールから」始まるように見えるのも、イスラーム暦の数え方ではすでにその日に入っているからです。
このツールは日付単位で変換するので、日没後に調べている場合はすでに次のヒジュラ日付に入っている可能性がある点を頭に入れておいてください。
ヒジュラ暦を基準に年齢や記念日を数える場合に使います。西暦の生年月日を入れれば対応するヒジュラ日付が出ます。
ザカートは太陰暦での1年(ハウル)が基準になるため、起算日はヒジュラ暦で管理するほうが正確です。
湾岸諸国の公文書や、イスラーム圏の歴史書に記された日付を西暦に置き換えるときにも使えます。
旅行の計画にも効きます。ラマダーン期間やハッジの時期にイスラーム圏を訪れると、店の営業時間や街の雰囲気が大きく変わります。イード休暇は交通機関も混み合うので、日程を決める前に確認しておくと予定が立てやすくなります。
中東の取引先との打ち合わせを組むときは、金曜日が休日にあたる国が多い点に加えて、ラマダーン中は勤務時間が短縮されることもあります。ヒジュラ暦で先の日付を確認しておくと、無理のない工程を引けます。
変換はブラウザのIntlが持つウンム・アルクラー暦を使って行っています。外部のサービスに依存せず、入力した日付がサーバーへ送られることもありません。
日本で「和暦」というと元号(令和・平成など)を指しますが、これは年の数え方だけを切り替える仕組みで、月日は西暦のグレゴリオ暦とまったく同じです。ヒジュラ暦のように月日そのものがずれることはありません。
一方、日本の旧暦(天保暦)は月の満ち欠けを使う点でヒジュラ暦と似ていますが、閏月を入れて季節と合わせる太陰太陽暦です。だから旧暦の正月はいつも冬にありますが、ヒジュラ暦の正月であるムハッラム1日は季節を問わず移動します。この違いが、ヒジュラ暦を旧暦と同じ感覚で扱うと混乱する原因になります。
西暦からヒジュラ暦への変換で「年を引き算すればいい」と考えるのも誤りです。西暦とヒジュラ暦の年数の差は固定されておらず、1年あたり約11日ずつ縮んでいくため、時代によって差の大きさが変わります。
湾岸諸国のビザ申請書や契約書ではヒジュラ暦の日付が使われることがあります。日本の書類に転記するときは、変換した西暦の日付とあわせて元のヒジュラ表記も残しておくと、後から照合するときに確認が早く済みます。
なお、ヒジュラ暦で数えた年齢は西暦で数えた年齢よりわずかに大きくなります。1年が11日短いぶんが積み重なり、およそ33年でちょうど1年ぶんの差が生まれる計算です。書類に記載された年齢が想定と1つずれている場合、この換算の違いが原因のことがあります。
太陰暦なので1年が約354日で、西暦より毎年10〜11日早く進みます。
月の観測に基づく地域では、天文計算の日付と1日ずれることがあります。
西暦の生年月日を入れると、その日のヒジュラ暦の日付が出ます。
このツールが何を根拠に計算し、どこまで答えられるかを明示します。
換算には実行環境の暦データにある islamic-umalqura 暦(Intl のその暦識別子)を用います。サウジアラビアが用いるウンム・アルクラー表暦で、実際の観測ではなく天文的基準から事前に計算された表です。ヒジュラ暦の1年は平均約354.37日で、グレゴリオ暦より約10.9日短いため、同じヒジュラ暦の日付は毎年その分だけ前にずれます。33ヒジュラ年は 33 × 354.37 ≈ 11,694日、32グレゴリオ年は ≈ 11,688日なので、両暦は33年ごとに一週間以内で再び揃います。