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命式の時刻は東経135度で決まる — 経度と均時差

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時計は明石の子午線に合わせてあり、生まれた土地の太陽とはずれています。東京で19分、那覇で29分。時柱が一つ動く境目と、日本にもサマータイムがあった四年間の話。

時計は空を指していない

命式はいつも一つの数字から始まります。00時15分、9時30分、午後1時半。誰かが書き留めたその数字は時計から来たもので、時計は太陽がどこにあったかを教えてくれません。ある時間帯の全員が「いま何時と呼ぶか」を取り決めた結果を教えてくれるだけです。

同じ生年月日時を入れたのにアプリごとに命式が違う、という話のほとんどはここで割れています。流派の違いではありません。片方が時刻を補正して、もう片方がしなかっただけです。

計算そのものは単純です。地球は24時間で360度、つまり1時間に15度回るので、経度1度は4分。標準時は広い地域が一つの時計を共有するための取り決めなので、その基準子午線から東西に離れた分だけ、あなたの太陽はあなたの時計とずれます。

日本標準時の子午線は明石を通る

日本標準時は UTC+9、その基準子午線は東経135度で、明石市を通ります。明石で生まれた人は補正がほぼゼロですが、そこから離れれば離れるほど数字が付きます。しかも符号が変わります。

出生地経度経度補正
札幌141.35° E+25分
東京139.69° E+19分
大阪135.50° E+2分
福岡130.40° E−18分
那覇127.68° E−29分

同じ国、同じ時計を使っていて、札幌と那覇で55分開きます。東京は子午線より東なので太陽が時計より先に南中し、那覇は西なので後から南中する。「日本は補正なし」と覚えていると、沖縄生まれの命式が半時間ずれたままになります。

19分や29分が何を動かすのか

数十分は小さく見えますが、時柱が何でできているかを思い出すと話が変わります。一日は2時間ずつ十二の枠に切られていて、時柱はその枠そのものです。補正が意味を持つのは、境目を越えるときだけ。そして越えたときは、小数ではなく文字が変わります

時計 補正後 巳 09–11 午 11–13 未 13–15 09:00 11:00 13:00 15:00 色の付いた帯が、時支が入れ替わる数十分
時計を西へ29分補正すると、枠の境目は時計の上で29分うしろへ動きます。枠の頭の29分に生まれた人は、一つ前の時支に属します。

那覇なら29.3分を120分で割って24%。生まれた時刻がどの枠の頭にあるかで、四人に一人ほどは時柱が補正の有無だけで決まります。東京の+19分も同じ大きさの話で、こちらは枠の終わりの19分に生まれた人が次の枠へ進みます。

もっと狭い窓が、もっと大きなものを動かします。0時から数十分のあいだに生まれた人は、補正で日付が前日に戻り、日柱が一緒に動きます。日干は読み解きの主語なので、これは八字のうち一字が変わるという話ではありません。

韓国生まれは32分、ただし年代による

日本の子午線が明石を通ることの副作用として、韓国もこの135度の時計を使っています。ソウルは東経126.98度、子午線より8度西なので、補正は−32分。日本より一段大きい数字です。

実際の命式で見ると分かりやすい。1990年6月15日0時15分ソウル生まれを、補正せずに立てた場合と、−32分して前日23時43分として立てた場合です。

補正なし(00:15)補正後(前日 23:43)
年柱庚午庚午
月柱壬午壬午
日柱辛亥庚戌
時柱戊子丙子

日干が辛(陰の金)から庚(陽の金)に変わりました。十神はすべて日干を基準に付くので、読み解きは別の文章になります。同じ日の13時20分生まれも同じ構造で、補正すると12時48分になり、未から午へ移って時柱は乙未ではなく甲午です。

ただし「韓国は−32分」を定数にすると外れる期間があります。韓国標準時は四回変わっているからです。

期間標準時子午線ソウルの経度補正
1908.04 – 1911UTC+8:30127.5°−2分
1912.01 – 1954.03UTC+9135°−32分
1954.03 – 1961.08UTC+8:30127.5°−2分
1961.08.10 – 現在UTC+9135°−32分

三行目の七年半、韓国の子午線は127.5度、つまりほぼソウル自身の経度でした。補正すべきものが2分しかありません。この期間の出生に−32分を当てると、半時間まるごと間違った向きへ押し込むことになります。

日本にもサマータイムがあった四年間

忘れられがちですが、日本は1948年から1951年まで夏時刻を実施していました。この期間の夏に生まれた人の壁の時計は、標準時より一時間進んでいます。命式を立てる前に、その一時間を戻さなければなりません。

韓国はもっと長く、1948〜51年、1955〜60年、そしてソウル五輪前の1987〜88年にも夏時刻がありました。補正は順番に積み上がります。

手順1988年8月1日 10:00 ソウル
夏時刻を戻す−60分
経度(ソウル)−32分
均時差(8月初め)−6分
真太陽時08:22 → 時支 辰、丙辰
補正しないまま10:00 → 時支 巳、丁巳

厄介なのは1950年代後半で、二つの規則が逆方向に働きます。1958年5月10日9時30分ソウル生まれは、夏時刻の一時間は戻すのに経度は2分だけ。正しく立てれば時柱は甲辰、「UTC+9で−32分」と決め打ちした計算では乙巳になります。

もう一つ、丁寧にやろうとして間違える型があります。夏時刻中の土地について、オフセットを夏の値(+1ではなく+2など)で入力してしまうこと。すると計算は基準子午線を東へ15度動かしてしまい、経度補正が一時間ずれます。時計の一時間と、時間帯の子午線は別の事実として入れる必要があります。

経度だけでは半分 — 均時差

経度は「どこにいるか」に答えますが、「今月の太陽がどう振る舞っているか」には答えません。地球の軌道は楕円で自転軸は傾いているので、南中から南中までの間隔は一定ではありません。時計が刻む平均太陽時と、太陽が実際につくる真太陽時の差が均時差で、年間で−14分から+16分まで動きます。

時期均時差東京の合計補正那覇の合計補正
2月中旬約 −15分+4分−44分
6月中旬約 0分+19分−29分
11月初め約 +16分+35分−13分

東京の補正は+4分から+35分まで振れます。都市ごとに一つの数字を書いた表が、季節によって15分外れるということです。2時間の枠の境目では、15分は結果を変える大きさです。

中国大陸はもっと大きい

ここまでは数十分の話でしたが、国土全体を一つの時間帯(UTC+8)で回している中国では桁が変わります。

出生地標準時経度補正
上海UTC+8+6分
北京UTC+8−14分
成都UTC+8−64分
ウルムチUTC+8−130分

ウルムチ生まれを壁の時計のまま立てると、時柱は一枠ではなく一枠以上ずれます。成都でも一時間超。「半時間くらい」という感覚は、この地域では役に立ちません。

補正では決まらないこと

時刻を正直にしたあとにも、二つ残ります。こちらは計算ではなく流派の問題で、計算機ができるのはどちらで立てたかを明示することだけです。

一つは夜子時。23時から24時までの生まれについて、日柱をその日のままにする(朝子時)か、翌日へ送る(夜子時)かで割れます。同じ八字なのに日干が二通りになります。一日24時間のうちの一時間、およそ24人に一人がこの議論の中にいます。

もう一つは年の始まりが1月1日ではないこと。年は立春、太陽黄経315度に達する瞬間(2月3日〜5日)に変わります。だから2026年1月20日生まれは丙午の年ではなく、2025年の乙巳に属します。アプリが「巳」と言うのは誤りではなく規則です。月柱も同じで、日付ではなく節気が境目なので、節気の前後数時間の生まれは月柱が割れます。

日干がそもそも何を分けているのかについては、日干とMBTIを並べて見た別の記事があります。

補正の順番

順番は入れ替えられません。

手順必要なもの
1. 壁の時計をそのまま書く母子手帳・出生記録・家族の記憶
2. その時その土地の標準時を選ぶ韓国は1908・1912・1954・1961に変更
3. 夏時刻があれば一時間戻す日本 1948–51 / 韓国 1948–51・1955–60・1987–88
4. 経度差を分に直して足す1度 = 4分
5. 均時差を足す季節により −14 〜 +16分
6. 柱を立てる日柱・時柱は補正後の現地時刻で

6番に一つ区別が隠れています。節気は天文現象なので、年柱・月柱・大運は補正前の実際の瞬間で判定しなければなりません。日柱と時柱は「その土地で太陽がどこにあったか」という別の問いなので、補正後の現地時刻で判定します。この二つを一つの値にまとめると、節気の境目付近で年柱・月柱が狂います。

命式が食い違ったとき、きれいな読みを選ぶ必要はありません。この六手順のどこで分かれたかを探すほうが早いです。実際に多いのは2番(その年の標準時)5番(均時差)で、国を定数として扱ったか、地図だけ補正して季節を忘れたか、のどちらかです。

同じ補正済みの命式はその日の日運にも使われます。生年月日を旧暦でしか知らない場合は、旧暦・新暦変換がこの手順の前に来ます。

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