会計金額とチップの割合を入力するだけで、チップと合計金額、そして人数で割った1人あたりの金額を計算します。
アメリカの連邦法は、チップを受け取る従業員について「チップ・クレジット」を認めています。雇用主が最低賃金より低い現金賃金だけを支払い、足りない分をチップで埋めさせてよい、という制度です。
連邦の最低現金賃金は1時間あたり2.13ドルです。チップを足しても最低賃金に届かない場合は雇用主が差額を補填する義務がありますが、実務ではその精算が週単位の平均で行われるため、その日その日のチップがそのままその人の収入になります。
州によっても違います。カリフォルニア州・ワシントン州・オレゴン州などはチップ・クレジットを認めておらず、チップの有無にかかわらず州の最低賃金を全額支払わなければなりません。そうした州でもチップの慣行は残っていますが、「払わなければ賃金が成立しない」という構造ではありません。
そのためアメリカでチップを外す行為は、「サービスが良くなかった」という評価というより「その人の時給を削った」に近い意味を持ちます。マナーの違いではなく労働法の違いだと考えたほうが実態に合います。
チップが賃金の一部である国はアメリカとカナダです。レストランは15〜20%、バーは1杯につき1〜2ドル、タクシーは10〜15%、ホテルのポーターは荷物1個につき1〜2ドルが目安です。
サービス料が最初から含まれている国はヨーロッパの大半です。伝票に servizio incluso や service compris と書かれていれば、すでに料金に入っています。本当に満足したときに5〜10%、あるいは端数を切り上げる程度で十分です。
チップを受け取らない国は日本・韓国・中国です。日本では置いていったお金を忘れ物とみなして店員が追いかけて返しに来ることもあり、無理に渡すとかえって失礼になります。
迷ったら伝票を見てください。service charge、gratuity、coperto といった項目がすでに立っていれば、それ以上は任意です。海外旅行では「相場を暗記する」より「明細を読む」ほうが確実です。
慣例は税抜き金額(subtotal)を基準にします。税金は店の取り分ではないからです。
ただし差はわずかです。売上税8.875%のニューヨーク市で100ドルの食事に18%のチップを計算すると、税抜きなら18.00ドル、税込みなら19.60ドルで、差は1.60ドルにしかなりません。
レシートに印刷されている「Suggested tip」の表は、多くの場合税込み総額を基準に計算されています。その表のとおりに払うと、慣例より少しだけ多く払っていることになります。
この計算機は入力した金額をそのまま基準にします。慣例どおりにしたいなら税抜きの小計を、迷わず済ませたいなら合計額を入れてください。
均等割りにするか、食べた分ずつにするか。均等割りは計算が楽ですが、お酒を飲まなかった人には不利になります。伝票が来る前に決めておけば気まずくなりません。
端数の丸め方向も落とし穴です。1人あたりの金額を切り捨てると合計が足りなくなります。この計算機は1人あたりの金額を出すので、残りを誰かが引き受けるか、全員で切り上げてください。
アメリカのレストランではカードを複数枚に分けられることが多いですが、チップは各カードに別々に書く必要があります。合計チップを人数で割った額をそれぞれに書けば合います。
6人以上だと gratuity 18% automatically added が付く店が少なくありません。すでに付いているのに気づかずもう一度書くと、二重に払うことになります。
カフェのカウンター注文は必須ではありません。タブレットが15/20/25%を表示しても「No tip」を選んで構いません。どこでも表示が出る状況が、いわゆるチップフレーションと呼ばれている現象です。
デリバリーは注文額の15〜20%、または最低3〜5ドル。悪天候や長距離のときは上乗せするのが慣行です。
美容室・理髪店は15〜20%。ホテルの客室清掃は最終日にまとめてではなく1日2〜5ドルを毎日置くほうが確実です。清掃の担当者が日ごとに替わるためです。
ツアーガイドは半日で5〜10ドル、終日で10〜20ドルほどが目安として知られています。
計算機がない場面では小数点を動かすだけで足ります。会計額の小数点を一つ左にずらすと10%、それを二倍すれば20%、10%とその半分を足せば15%です。50ドルの会計なら10%が5ドル、15%が7.50ドル、20%が10ドルという具合に暗算できます。
端数の出る金額でも同じ考え方が使えます。47.30ドルなら10%は約4.73ドル、切りのいい5ドルを足して20%に近づけたければ9.50ドル前後、という程度の精度で実用上は問題ありません。チップは1セント単位まで合わせるものではないからです。
現金で渡すか、カードの伝票に書くか — 現金のほうがその場で本人に渡りやすく、店によってはカード分のチップが後日の給与にまとめて反映されます。どちらでも失礼にはなりませんが、現金を好むスタッフが多いのはこの受け取りの早さが理由です。
カードの伝票では Tip 欄と Total 欄の両方を自分で書き、合計が合っているか確認してから署名します。Tip 欄を空欄のままにすると、店側が0と処理する場合と後から書き足されてしまう場合があるので、渡さないときは0と書いて Total を埋めるのが安全です。
米国では15〜20%が一般的です。国によって習慣が大きく違い、不要な国もあります。
米国では税抜き額に掛けるのが一般的ですが、税込みで計算しても差はわずかです。
1人あたりの金額を切り上げて表示できるので、集めやすい金額に調整できます。
このツールが何を根拠に計算し、どこまで答えられるかを明示します。
チップ = 基準額 × チップ率 · 合計 = 基準額 + チップ · 1人あたり = 合計 ÷ 人数(基準額を税抜きにするか税込みにするかは利用者が決めます)税抜き100ドル・チップ18% → チップ18ドル、合計118ドル。4人で割ると1人あたり29.50ドル。